「恵まれている自分」を見つける

何人も過ぎ去った半生(はんしょう)を振り返ってみるときは、必ずその人相応に与えられた得意の時代を持っている。

それはすべてが華やかに飾られた幸福に満ちた、その人の黄金時代である。

しかし、得意の時代には、恵まれている自分を反省する人は少ない。

多くは逆境に陥った時、はじめて過去の満ち足りた幸福を思うのである。

我欲を離れ得ない人は、得意の時代に臨んで恵まれた自分を省みようはしない。

いかなる境遇にも満足しうる人こそ、たとえ逆境にあっても、恵まれている自分を見出すことができる。

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